オートオークション
について

AUTO AUCTION

オートオークション会場とは

自動車の販売及び買取を業とする者が、商いのために自動車を売買する、会員制の自動車競り
市場です。

オートオークションは、古物商許可を持つ業者だけが参加できるため、一般消費者は参加できません。

日本全国で150以上の会場があり、毎週開催されています。

オートオークションに登録できる
最低限の条件

古物商許可証を有する事業者

常設の展示場・整備工場を有し、車両販売を行っている事業者

インボイス番号を取得している事業者

上記を有している方だけが取引可能

※一般ユーザーの参加は不可

オートオークション会場の存在意義

当初|1967年現株式会社トヨタユーゼックが初のオークションを開催

ネットが存在しない時代自動車が社会と大衆に広く普及し、
生活必需品となり始めた時代。新車販売の副産物としての
下取り車両の増加や、店頭過剰在庫車両などを
売買できる方法として誕生。中古車市場を形成した。

1983セドリック

現在

ネットが普及し個人間売買が出来るようになりましたが、
知識の無い方同士の取引にて下記のような
問題が発生したケースもよく聞きます。

1.名義変更の書類不備
2.事故車・修復歴車

個人の責任の下で車の知識がある人が個人間売買を利用するのは、便利で良いと思います。
車の知識が無い方・少ない方は、信頼できる方やお店にお任せするのが安心だと思います。
業者間(車屋さん同士)での売買の為にオートオークション会場は存在し多くの海外のバイヤーも参加しています。

一般ユーザーが車を売る時に注意する事|事故現状車・修復歴車とは

見た目きれいな車でも実は事故を起こした事があり、きれいに直した車があります。
骨格部分に損傷または修復された跡がある車の価値は低いのでAAでは出品店に申告義務があります。
一般ユーザーが“修復歴のある車(事故車)”か“そうでない車”かの判断は難しいです。
多くの場合が、売ろうとした時に事故車と判定され気づきますが、その時には時間が経ち過ぎて
泣き寝入りするしかない状況になります。個人間売買で購入された場合は、早めに信頼できる人に
確認してもらうのをお勧めします。

修理をするときにネジを外すのでネジに外した跡があれば事故の可能性があります。
事故でない時もあるので決めつけずに事情の確認をしましょう。

事故現状車・修復歴車とは

■骨格部分に損傷または修復歴がある=価値が低い

これくらいだとフロントインサイドパネルやフロントサイドメンバー等の骨格に損傷がありそうです。

■外板(がいはん)の傷は事故車にならない=事故現状車・修復歴車より価値は高い

ミラーが折れた場合は、外反の損傷になります。
の写真は、外反だけの損傷の可能性が高いですが詳しく調べないと判定できません。

ベイオークの歴史兼オークションシステムの歴史

自動車のオークションは1967年に初のオークション開催当時は不定期開催で手ぜりでした。
イメージは、漁港の魚市場でのマグロやカニの競りを思い浮かべてください。
コンダクターと購入希望者のやり取りは専門の“身振り”や“言葉”で競りを行います。
ベイオーク(当時は大阪南港中古自動車協同組合)は、1978年に第1回目のオークションを開催
下記は当時の弊社の写真です。
1台成約するたびに、大いに盛り上がりました。

1978-84年までの手ぜりの様子

1978年頃の南港の航空写真

1982年頃南港カーシティを設立し、より多くの方がオークションに参加できるようになりました。

先ほどの写真から4年ほど経った1984年のPOSシステムを導入した写真です。

出品車両は応札席(以降POS席)の前を横切るよう動かす「車両引き回し方式」で行っています。
競りをしながら、車両の動きや排気ガスの状態や色などを実際に見て確認しながら競りをしています。

手ぜりでは出品台数の増加に対して、オークションの競りを取り仕切る競師の処理能力にも限界が訪れオークション開始から終了まで時間がかかり夜遅くなると、疲労により応札コールを聞き逃してしまったりなど競りの乱れとなるようになりました。
また応札側にとっても、応札する販売店が来場者の顔で分かるため、同業他社との軋轢が生じたり、欲しい車が知り合いの業者と競合して手を挙げにくく応札できないなどの問題がありました。

このような背景と技術革新もあり、コンピューターによるPOSシステムが導入されていきました。

ベイオーク(当時ONAA)は、手ぜり会場の北側にPOSシステムを導入した新会場と
立体駐車場を建立しより多くの車両を競ることが出来るようになりました。
しかし、この当時もまだネットは普及されていないので、来場した方だけが競りに参加できるので
年々西日本各地から来場者数が増加していきました。

1984年POSシステム導入・新会場設立

1984年の出来事

1/24 タカラ缶チューハイ発売
3/11 風の谷のナウシカ公開
3/18 グリコ・森永事件
5/1 東洋工業株式会社が株式会社マツダに社名変更
11/1 新紙幣 1万円:福沢諭吉 5千:新渡戸稲造 千:夏目漱石

さらに6年ほど

「車両引き回し方式」では、ガス欠や不動車など車両に問題が発生した場合、
会場のスタッフが不動車を押すなどして競りの進行が妨げられるという問題がありました。
また当時はネットも普及しておらず加盟会員の増加により来場者がPOS席を上回る事態も発生し
POS席の増築が急務となっていましたが、車両引き回しのスペース確保のためPOS席が増築
できない会場もありました。

POS席不足の問題、ガス欠車両の問題、会場内引き回しでの車両同士の接触や事故の問題などは
映像化技術・POSシステムの発展で、出品車は事前 に撮影を行い、競りをするときは撮影したものを
表示し、さらに2台同時に競りを行えるようになりました。
これにより、車を動かす時間が短縮し、人手も解消したので、セリ時間が大幅に短縮されました。

しかし、この時点でもまだネットは普及されていないので、この会場の中だけの競りです。

ベイオークでは、当時の面影が残っております。
引き回しされている車両が見れるようにメイン会場の造りはシアター式になっており
メイン会場の先頭両側のカーテンの裏には車輌の出入り用のシャッターがあります。
来場者の座席確保の為、車道と2FロビーまでPOS席を増築しております。

1992年
現在の事務局とサブ会場の建物を建立当時は3Fに食堂・1Fは「車両引き回し方式」のため駐車場兼通路となっていました。

1998年完全映像2レーン(写真は2000年頃)

1998年の出来事

2/7 長野オリンピック開幕

4/4 アントニオ猪木引退

4/5 明石海峡大橋開通

7/30 小渕内閣発足

8/29 初代iMac発売

10/21 ゲームボーイ発売

2000年代はインターネットの普及に伴い 他会場との連携がとれるようになったのでベイオークでは
多くの会場と提携をし日本全国の方が落札できるように尽力しました。

ネットでの参加は当初 入札(事前に落札希望金額を設定する)のみでしたが通信の強化・安定とともに
リアルタイムに応札が出来るようになったので、会場に来なくてもネットでオークションに参加する方
も増加しました。

2001年自社ネットのベイネットにてインターネットを利用したリアル応札スタート。
2005年にベイネットを搭載したPOS機を全席に設置

2001年の出来事

4/2 イチロー選手がアメリカでメジャーデビュー
4/26 第一次小泉内閣発足
5/20 日本語版Wikipedia発足
9/11 アメリカ同時多発テロ事件
12/1 愛子内親王誕生

そして今では・・
弊社では、4レーン同時競りを行っております。
全国で一番大きい会場では、16レーン同時に競りを行って
います。


会場の形状も最近ではアラウンド型(中央モニターを囲む
ようにPOS席を配置)などもあり各会場毎に特徴があり興味
深いです。

ベイオーク シアター型

オークション会場の種類

オークション会場は、全国で約150会場あります
企業別に分類すると3つに分かれます。形態別に分類すると2つに分かれます。

企業別
メーカー系

車メーカーが主導しオークション会場を運営しています
主に、新車販売時の下取り車などが取引されます

企業系

メーカーに偏らずあらゆる車種が取引されます
各会場によって「輸入車が多い」「軽自動車が多い」など特色があります

JU系

JUは、中古自動車販売業界の全国組織です。
経済産業大臣と国土交通大臣の認可を受けた公的団体で、
約10,000社の中古自動車販売店から成る国内最大の組織です。
全国各地の会場ごとに特色があります。

形態別
現車会場

出品車輌は会場に集められ、会場の検査員による査定を行います
会場で車両の下見や会員様同士の情報交換などリアルな現場を体感できます。

ネット
サービス

ネットサービスは、会場がありません。
ネットサービスの中でも、AA会場同士をつなぐ会場と出品店様の元へサービス
提供会社の査定士が訪問し査定を行い、AAは画像で行う会場などあります。

競りの流れ

競りは出品店が決めた「スタート価格」から始まり、自動で値段が上がっていきます(自動競り上げ)。応札者は、自動セリ上げ中にご自身の予算の上限まで定期的に応札ボタンを押下して出品店にアピールします。アピールが無いと出品店は早めに諦めてしまう(流札する)可能性があります。

出品店は、売ってもよいと考えている希望金額まで、応札があると「売り切り」という合図を出します。売り切りをつけた後は、自動で金額が上がらなくなり、応札者が応札した分だけ、値段が競り上がっていくようになります。最終的に、一番高い金額をつけた応札者が落札をすることが出来ます。

応札が出品店の希望金額に届かなかった場合、「流札」となりセリが不成約となります。この時の最終応札金額を「流れ金額」と言います。

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